20180825投資方針
(マクロの現状認識)
【全体】
全体の景況感は引き続き良好。リラ問題はおとなしくなった。トルコの抱える構造的問題がどうにかなるものではないので苦境は続くだろうがひとまず表舞台からは後退。新興国はどこも経常収支上の問題を抱えているので同様の混乱は今後も続くだろう。
金曜日にパウエルがハト派的演説をしていた日本にとっては円高要因だが通貨安に悩む新興国にとっては通貨高は一定の効果があるだろう。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-08-24/PDZF3Y6KLVR701
ドル円は上記の発言を受けて上げ幅が大きく抑えられた。日本の短期金利が上がる兆しが一切ない以上、当面は円高になるものと考えられる。輸出系企業、特にトランプ関税の標的になっていると思われる輸送用機械は当面苦難が続くだろう。
気になる動きとして中古住宅販売関連の指数が落ちてきている。住宅価格自体は上がっているということで直ちに消費に影響はないものと考えられるが、長期化すると裾野の広い産業であるだけに2008年のようなことになる恐れがある。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-08-22/PDV8FW6TTDSE01
より引用
【日本】
先週と認識変わらず(経常利益の伸びは頭打ち。)。
【米国】
先週と認識変わらず(企業業績は引き続き好調でまだ利益が伸びる感じがする。)。トランプが危険行動を取る可能性があるのでこれ以上の購入は危険と考える(急落時の拾いは除く)。
イールドカーブは変わらず。逆イールドにはなっていない。だが1ヶ月前と比べて10Yの利回り低下に対して、2Yの利回り低下が少ない。逆イールドになるまで後20ベーシス程度しか残っていない
逆イールドが見えてきたが逆イールドになるまで利上げすることに対して否定的な見解も多くあるよう。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-08-01/PCRH026S972S01
https://jp.investing.com/rates-bonds/usa-government-bonds
より引用
家計負債とGDPの対比。まだいける。リーマン並みにはなっていない。
https://jp.tradingeconomics.com/united-states/households-debt-to-gdp
より引用
一方でこんな気になる指摘もあった。確かにPMIはさがっていたし、より株価と相関が高いとされるISMも下がり気味。個別のセクターはともかく、インデックスとしては苦しい時期が来たのかもしれない。そうするとドル円が円高気味なので円ベースで見た場合にはやられるということもありうる。
8月22日にトランプ関税が追加されたがあまり大きな下げはなかった。織り込み済みということなのだろうが、これによるISMへのダメージがSP500あたりにはボディブローのように効いてくるだろう。
(現在のポジション)
【日本】
新規取引は無し。
神戸物産:含み損拡大。
続落。長期投資という前提があるので何もする気はない。
月次情報が出ていたので見るが、売上、売上総利益は横ばい、営業利益は大きく減。経常利益は大きく増。営業利益と経常利益がここまで大きく乖離するのはなんでだ?為替ヘッジか何かで利益が出たのか?ひとまず売上が伸びている間は問題がないと考えるべきだろう。
https://www.kobebussan.co.jp/upload/ir/IRNews/568/568_20180823.pdf
【米国】
新規取引は無し。先週末はNVDAがガイダンスがしくじっていて5%の下げていて、削除も考えたが結局ワイドモートを信じて持ち続けることにした。今週それが報われて大幅な上げ。やはり、自動運転、機械学習に向けたプラットフォームとして確実な需要があり続ける。
週間で見た場合の3.7%程度の上げ。NVDAが大きく上げ。Amazonが横横、MA、MSFT、Vが微増。NVDAが先週の下げの殆どを出していたが、今週は上げの殆どを生んだ。発射台が低かったのもあってインパクトが大きい
2018/08/25現在。
AMZN
NVDA
V
MA
MSFT
(今週の予定)
【日本】
以下の考えを継続。追加投資は予定しない。
長期で成長が望める神戸物産を引き続きホールド。
【米国】
以下の考えを継続。追加投資は予定しない。
急落時以外にはポジション追加禁止。米中の貿易紛争の解決が早期には見込めないのでこれ以上の投資は考えにくい。