20180811投資方針
(マクロの現状認識)
【全体】
全体の景況感は引き続き良好。だがトルコの通貨問題がいよいよ厳しくなってきた。アメリカが制裁をするというのでリラが暴落している。ヨーロッパの銀行群がリラ建の貸付についてどの程度ヘッジできているのか要注視。
2015年のチャイナショックが脳裏をよぎるが、チャイナに比べればトルコの経済規模は小さく、大した影響力がない。ギリシャよりも大きな不良債権国が生まれるのではないかというリスクはあるが、経済のファンダがおかしくなっているという話ではないので大丈夫ではないか。
リーマンショック以来延々と労力がつぎ込まれてきた金融安定化メカニズムの力量が試される時が来るのかもしれない。
記事によるとスペインのBBVA、イタリアのウニクレディト、フランスのBNPパリバのエクスポージャーが大きいようだ。いつものEUの弱い銀行たちといった印象。
一番脆弱なBBVAにしたところで上半期の純利益の半分が吹き飛ぶくらいで経営危機にはなりそうにない。
ウニクレディトはここからリラが半額になったとしても、自己資本比率のうちCET1が0.1%下がるだけの話。
スペインの銀行全体で9兆円、イタリアの銀行全体で1.7兆円のエクスポージャーがあるが全体の資産からすると大した額ではない。全損すれば別だろうがそれに至るような状況ではない。。
株価が急落したからといって狼狽する必要はない。
イタリアやスペインの債務問題に火がつかなければ大したことにはならないのだろうが、その場合は危険。5月にすわイタリア危機かと思い投げ売りする羽目になったことを忘れてはならない。(結論からいえば投げておいてよかったのだがそれは結果論にすぎない。)
【日本】
先週と認識変わらず(経常利益の伸びは頭打ち。)。
【米国】
先週と認識変わらず(企業業績は引き続き好調でまだ利益が伸びる感じがする。)。トランプが危険行動を取る可能性があるのでこれ以上の購入は危険と考える(急落時の拾いは除く)。
イールドカーブは変わらず。逆イールドにはなっていない。
https://jp.investing.com/rates-bonds/usa-government-bonds
家計負債とGDPの対比。まだいける。リーマン並みにはなっていない。
https://jp.tradingeconomics.com/united-states/households-debt-to-gdp
先週の予定通り、マイクロソフトを投入。
(現在のポジション)
【日本】
今週もあげる時と上げない場合とで、インデックスと比べて、ちぐはぐ。業績がおかしいわけでもなければ、事故があったわけでもないのでこのまま淡々と成長が続いていくのだろうと思う。引き続き保有する。
2018/08/11現在の投資先。
【米国】
MSFTを購入する。
先週に比べて含み益は増えており、値下がりをしているのはVのみという状況。昨日の急落を見て気分が萎えていたが数字を見ると全く悪くはない。
NVDAの決算が今週木曜日の引け後、金曜日朝にあるのでそれを待ちたい。AMDの決算を見るとガイダンスがちょっと不安だがそれでもこの銘柄にはAMDにはないワイドモートがある。実質的に使い物になるGPUといえばNVDAばかりで、機械学習用のデータセンター向けチップの全てを握っている以上、そちらからの上がりが期待できるだろう。K80はAMDには作れない製品だ。
https://www.quick.co.jp/5/article/14731
2018/08/11現在の投資先。
- AMZN
- NVDA
- V
- MA
- MSFT
(今週の予定)
【日本】
長期で成長が望める神戸物産を引き続きホールド。切ったポートを見ていると安田倉庫が評価されてきているようだ。もともと異常に割安だったが、南陽、オリックスあたりも上がってきているところを見るとバリュー株のターンがきているようだ。そしてエランについては引き続き後悔。こいつは残しておくべきだった。急落時に買おう。
【米国】
以下の考えは維持するが急落時以外にはポジション追加禁止。トランプにしてもトルコにしても今これ以上のリスクテイクはできない。Watch listには引き続きApple、MDT等。なお、テスラがMBOを計画しているとつぶやいている。やはりマスクは狂っている。
ISMがいまいちなのでSP500への投資は見合わせ。引き続き下げたところでAMZNを買いたい。