14巻
132ページ 2017/09/26 20:11:59
2017/09/26 23:09 96 パウロさん、超高学歴問題。そして、イエスは聖書書記者はすべて伝承通りと考えるゴリゴリの保守派であることがわかるエピソード。
新約聖書27篇のうち、パウロ書簡が13篇を占めることを指して、イエスが高学歴だというが伝道者になる前はテント職人だったので学歴(というより学校歴)があるというよりか、文才があると言ったほうが正確ではないだろうか。
また、パウロ書簡すべての真筆性を認める場合、新約聖書の中核をなすマタイ、ルカ、マルコ、ヨハネの4福音書での真筆性を同様に否定する理由はないところだが、この著者たちがすでに登場しているのに、ここだけ書記者として取り上げるのはあまり一貫しない感じがする。
ところで聖書学の世界であるとパウロ書簡のうち実際にパウロが書いたとされているのは以下7篇。
ローマの信徒への手紙
コリントの信徒への手紙一
コリントの信徒への手紙二
ガラテヤの信徒への手紙
フィリピの信徒への手紙
テサロニケの信徒への手紙一
フィレモンへの手紙
他の6篇については真筆性が疑われているか否定されている。
4福音書についてはそのすべてが借名であることは、もはや定説であるので、そういった観点からは文才を取り上げるのがパウロというのは無難な落とし所という感じもある。
- 作者: バート・D.アーマン,Bart D. Ehrman,松田和也
- 出版社/メーカー: 柏書房
- 発売日: 2006/05/01
- メディア: 単行本
- 購入: 5人 クリック: 42回
- この商品を含むブログ (21件) を見る
- 作者: バート・D.アーマン,Bart D. Ehrman,津守京子
- 出版社/メーカー: 柏書房
- 発売日: 2010/09/01
- メディア: 単行本
- クリック: 19回
- この商品を含むブログ (4件) を見る