いん‐ねん〔‐エン〕【因縁】
出典:デジタル大辞泉(小学館)《「いんえん」の連声 (れんじょう)》
- 仏語。物事が生じる直接の力である因と、それを助ける間接の条件である縁。すべての物事はこの二つの働きによって起こると説く。
- 前世から定まった運命。宿命。「出会ったのも何かの因縁だろう」
- 以前からの関係。ゆかり。「父の代から因縁の深い土地」
- 物事の起こり。由来。理由。「いわれ因縁」「因縁話」
- 言いがかり。
綾火誕生の秘密と彼女と主人公の因縁を説明する巻。なぜ主人公に対してヒロインが執着するのか具体的なエピソードが明かされるが、冴えない主人公と優秀なヒロインという組み合わせの物語として典型的な幼いころのイベントと命をかけた、または命を分け与えたという形で説明がされる。特に何も与えるわけでもないヒロインが愛される物語はゴマンとある一方で、命をかけないとヒロインに愛されない男というのはジェンダーロールの強さを垣間見せてくれる。
何の説明もなく構造が逆転していても本来はよいはずだ。
その後、主人公とヒロインが別れる理由は、ラストで出てきた工房の魔女たちとの関係を説明する中、次巻以降で説明されるのだろう。
オマケとして白姫エヴァーミリオンの性格も説明される。主人公の使い魔となった経緯。ヒロインに封印されることになった経緯。これまで復活されるとこの世の終わりと言わんばかりの扱いを受けていたが蓋を開けてみればそこまで大変なものでもなくなってしまった。マネタリストはインフレーションを貨幣的現象として説明するが登場人物が増えれば
M :登場人物供給量
v :登場人物の流通速度
P :登場人物の能力水準
Y :登場人物の物語数量
となり、インフレーションが起きるのではないか。